投資の勉強は何から始めたらいい? 学んでおきたい内容やおすすめの学習方法を紹介

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投資の勉強は何から始めたらいい? 学んでおきたい内容やおすすめの学習方法を紹介

投資とは、利益を得るために自己資金を投じることです。投資というと「損をするのではないか」と漠然とした不安を感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、そうした不安は、投資に関する知識がないことから発生しています。そこで本記事では、「投資を始める前に勉強したいけれど、何から始めたらいいかわからない」という方に向けて、投資を勉強する際に押さえておきたい項目や、おすすめの勉強法などを、わかりやすく解説します。

投資の勉強で押さえておきたい項目

初心者の場合、投資の勉強は何から始めて良いかわかりにくいのではないでしょうか。投資の全体像を把握し、自分に合った投資方法を見付けるためにも、次の5つのポイントに絞って学習していきましょう。

・投資対象商品の種類や特徴
・税制優遇制度
・リスクを抑えた投資方法
・企業の業績の見方
・金利の基礎知識

投資対象商品の種類や特徴

主な投資対象商品は以下です。

・預貯金
・株式
・投資信託
・FX
・債券(国債・社債)
・不動産
・外貨預金
・金

預貯金

「預貯金」とは、運用期間中に金融機関へ預けたお金が減らない保証(元本保証)と利息の支払いが確約された金融商品であり、大きく次の2種類に分けられます。

・流動性預金:普通預金など預入期間の定めがなく、いつでも資産を引き出せる預金
・定期預金:期預入期間の定めがある預金

預貯金の特徴は、万が一、金融機関が破綻した場合でも「預金保険制度」により、以下の内容が保証される点です。

・元本(1金融機関につき最高1,000万円までを保証)
・運用期間中に得た利息

しかし、1,000万円を超える部分は、原則として保証されません。リスク分散のため、複数の金融機関に預けることがおすすめです。

株式

「株式」は、株式会社が事業資金の調達を目的に発行する証券(財産における権利や義務を証明する書類)のことです。株式を購入した株主は、企業の利益の一部を配当金や株主優待として受け取れます。配当金や株主優待の内容は、企業の業績や業種によって異なり、金額や内容が変わることもあれば、配当が全く出ない場合もあります。また、購入した価格よりも株価が上昇した場合、売却することで値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることもできます。

株式の大きな特徴は、以下のような要因によって株価が変動するため、値上がり益を狙うことが難しい点にあるでしょう。

・企業の業績
・金利
・外国為替
・国際情勢
・自然災害

株式は、預貯金に比べて高いリターンが期待できます。一方で、元本割れ(投資金額よりも利益が下回ること)のリスクも伴います。そのため「損失額が投資金額の20%を超えた場合は売却する」といった自分なりの基準を設定してからの運用がおすすめです。

投資信託

「投資信託」は多数の投資家から集めた資金を、プロの運用者が株式や債券などに分散投資する金融商品です。まとまった資金がなくても始められ、専門知識がなくても幅広い資産に投資できるメリットがある一方で、次のようなリスクもあります。

・価格変動リスク(投資信託が組み入れている株式や債券の価格が変動する可能性)
・為替変動リスク(外国通貨建ての資産に投資する投資信託で、為替レートが変動する可能性)
・信用リスク(株式や債券などの発行体の信用度の変動により、対象資産の価格が変動するリスク)

FX

「FX」とは「外貨為替取引(Foreign Exchange)」の略称であり、外貨の交換比率(為替レート)の変動を利用して利益を得る投資方法です。通貨を買っても売っても利益を得られる点が特徴であり、実際の取引(ドル/円の場合)は次のようなイメージで行われます。

<ドルを「買って」収入を得る場合>
・1ドル130円のときに100ドル購入(出費:13,000円)
・1ドル135円になったときに100ドル売却(収入:13,500円)
・利益は500円となる。

<ドルを「売って」収入を得る場合>
・1ドル130円のときに100ドルを売却(収入:13,000円)
・1ドル125円になったときに100ドルを買い戻す(出費:12,500円)
・利益は500円となる。

FXでは現物の通貨(米ドルや円)を交換するのではなく、損益だけを受け渡しします。そのため、実際に通貨を保有していなくても、先に売って後から買い戻す(空売り)ことができるのです。

また、FXには上記のように通貨の価格差を利用して利益を得る手段のほかに、スワップポイントと呼ばれる通貨の金利差を利用した利益を狙う手段もあります。低金利通貨を売ったまま、または、高金利通貨を買ったまま、決済せずに保有し続けることでスワップポイントを狙えます。

取引を行う外貨同士の差額が大きくなるほど利益も増加するため、大きな利益を得られる可能性がありますが、注意点もあります。

・元本保証がない
・24時間取引が行われているため、知らない間に損失が発生している場合もある
・為替の動きを予想することは困難なため、安定的に収入を得ることは難しい

債券

「債券」とは、企業や国などの発行体が、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。発行体は満期までの期間、決められた利子を支払います。満期時には、債券の額面金額である償還金が受け取れる仕組みです。

債券は発行体によって主に次の3種類がありますが、いずれの債券も定期的な利子の支払いがあるため、安全性の高い金融商品といえるでしょう。

<国債>
・国が発行する債券。
・元本割れのリスクが少なく、安全性が高い。
・安定性が高いものの、利回り(投資金額に対する収益の割合)が低い。

<社債>
・企業が発行する債券。
・国債に比べ、発行体が借りたお金を返せなくなるリスクが高い。
・国債よりも高い利回りを期待できる。

<地方債>
・地方公共団体が発行する債券。
・国債と同じく安全性は高い。
・一般的に利回りが国債に比べやや高い。

しかし、株式や投資信託と比較すると利回りが低く、発行体が破たんするなどのトラブルが発生した場合に、元本が戻らないといったリスクも抱えています。そのため、債券による資産運用を検討する場合は、事前に勉強した上で、証券会社や金融機関の窓口で相談しながらの利用がおすすめです。

不動産

「不動産投資」は、金融商品とは異なる「現物投資」としてマンションやアパートなどを購入し、賃貸することで家賃収入を得る投資方法です。

主なメリットは、入居者が継続的に住み続ける限り、毎月定期的な家賃収入を得られる点が挙げられます。また、不動産の価格が上昇した場合に物件を売却することで、差額分の利益を得られる可能性があることも、メリットのひとつです。

しかし、次のようなデメリットもあります。

・物件購入に高額な初期費用が必要。
・物件の維持・管理に費用がかかる。
・入居者がいない期間(空室期間)が発生すると、収入が得られない。
・不動産市場の動向によっては資産価値が落ちる可能性がある。

不動産投資は長期的な資産形成ができる可能性がある一方で、不動産市場や法律、税制に関する幅広い知識が必要です。動かす資金も大きく、失敗した場合のリスクも高いため、初心者向けの投資とは言えない部分があります。しっかりと基礎知識を学んだ上で、投資すべきかを検討しましょう。

外貨預金

外貨預金は、日本円ではなく米ドルやユーロなどの外国通貨で資金を預け入れる投資方法です。投資の手順としては、円を米ドルなどの外貨に交換したあと、外貨のまま銀行に預けるだけで完了します。

外貨預金のメリットは日本円よりも高い金利が期待できる点です。例えば、日本よりも金利が高い国の通貨で預金をすれば、より多くの利息収入を得られる可能性がありますし、為替相場が変動し、預け入れた通貨の価値が上昇すれば、円に換算した際に発生する差額でも利益を得られます。

逆に、預け入れた通貨の価値が下落すれば、円に換算した際に元本割れのリスクがあるなど、安定して収入を得られる保証がないというデメリットもあります。外貨預金の運用を検討する場合は、為替相場の仕組みや各国の経済状況、金融政策などについて十分に学習し、理解を深めてから行うことが必要不可欠です。

金(ゴールド)は主に、金貨や純金積立などで提供されています。不動産投資と同じく現物投資としての特性を持ちますが、経年劣化や腐食がなく、世界中で公正な価格で取引される点が特徴です。

また、経済危機や社会不安など、情勢が不安定な状況下では「安全資産」として投資家の注目を集めることがしばしばあり、リスク分散の対象としても高い人気を誇ります。

安定性の高さから人気の高い金ですが、次のようなデメリットもあります。

<インカムゲイン(保有しているだけで得られる収入のこと)がない>
・金自体は利息や配当を生まないため、収入を得るには売却しなければならない。

<為替レートによって価値が変動する>
・金の取引は米ドルで行われるため、為替レートの影響を受ける。
・購入や売却に不向きなレートで取引をすると損失を生む可能性がある。

<盗難されるリスクがある>
・現物で保有する場合、盗難や紛失のリスクがある。
・金庫など安全な保管方法を考慮する必要があり、別途費用がかかる可能性もある。

<購入・売却どちらの場合でも手数料がかかる>
・購入する金の重量別に数千円~数万円程度の手数料が必要。
・少量ずつ、複数回に分けて購入する場合は手数料が割高になる場合もある。

金は資産としての安定性が高い反面、インカムゲインが無かったり、盗難リスクがあったりするなどのリスクが存在します。資産を増やすためではなく、資産を守るという側面が強い商品ですので、他の金融商品と比べて独自の価値を持つ商品といえるでしょう。

購入前には、金市場の仕組みや価格変動の要因などを予習すると共に、専門家のアドバイスを受けてから運用を始めることがおすすめです。

投資で利用できる税制優遇制度

NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)は、どちらも税制上の優遇を受けられる制度です。NISAは、18歳以上の方なら誰でも利用できる税制優遇制度で、投資で得た利益が非課税になります。
NISAとiDeCoの違いの画像

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類の投資枠があり、つみたて投資枠なら年間120万円、成長投資枠なら年間240万円までの投資が可能であり、双方の枠は併用可能です。つまり、年間最大360万円までの投資と、投資による利益は非課税であることが大きな特徴といえるでしょう。

また、投資初心者にとっては少額から始められる手軽さも、投資に触れるきっかけ作りとして、最適といえます。資金の引き出しはいつでも可能です。

iDeCoは、老後資金の準備を目的とした、税制優遇のある私的年金制度です。65歳未満の国民年金被保険者が加入でき、掛金は全額所得控除の対象となるととも共に、運用時の利益も非課税という点が特徴といえるでしょう。

iDeCoの運用方法は大きく分けて「元本確保型」と「投資信託」の2種類があります。

元本確保型と投資信託の違いの画像

元本確保型は、預貯金や保険など、基本的には元本が保証される商品で、リスクを抑えて安定的に資産を増やしたい方におすすめです。投資信託は株式や債券などに投資する運用商品で、元本確保型よりも高いリターンが期待できる一方で元本割れのリスクも伴います。

上記以外にも、iDeCoには2つのデメリットがあります。

・老後資金を目的とした資産運用であるため、原則60歳まで引出しできない。
・加入者の職業や、加入している年金制度の違いによって投資上限額に個人差がある。

iDeCoは、税制優遇を受けながら、効率的に老後資金を準備したい方におすすめの制度ですが、デメリットもあります。ご自身の状況に合わせて、専門家にご相談の上、加入を検討してみてください。

リスクを抑えた投資方法

金融商品をうまく活用できれば利益を得られますが、同時に理解しておくべき「リスク」もあります。投資に伴うリスクを抑えるには、次の4種類の方法を用いて投資してみましょう。

・少額投資:100円や1,000円からなど、1回の取引で支払うお金を抑える方法。
・分散投資:株式と不動産、投資信託と債券など、異なる金融商品を組み合わせる方法。
・長期投資:長期にわたって金融商品を持ち続ける投資方法。
・損切り:投資家が損失を抱えている状態で保有している金融商品を売却して損失を確定させること。

投資はギャンブルではなく、長期的な視点で取り組む姿勢が大切です。起こりうるリスクに対しても、上記で紹介した4つの対策を活用すれば、リスクを軽減しつつ、安定した資産形成を目指せます。ぜひ試してみてください。

企業の業績を調べる方法

金融商品を選ぶ際は、企業の業績を知ることも重要な判断材料となります。業績はいわば、企業の健康状態そのものです。株式や投資信託は、購入対象となる企業の業績が大きく反映されるため、以下の「財務諸表」と呼ばれる情報をもとに企業の健康状態を調べてみましょう。

・貸借対照表(BS):決算日における企業の資産や負債などの内訳を記した書類
・損益計算書(PL):企業の経営成績が掲載されている書類で、お金をどんなことに、どの程度使用したかを把握できる
・キャッシュフロー計算書(CF):企業内での現金や現金と同等に扱う物の流動状況を計算する書類

財務諸表は企業公式サイトの投資家向けページ(IR)に掲載されています。投資初心者は企業の業績チェックをこまめに行い、自身にあった銘柄を決める判断材料として活用しましょう。

金利の基礎知識

「金利」とは、お金を貸し借りする際に発生する対価(利息)の割合のことです。金利には、住宅ローンなどを利用して銀行からお金を借りるときの住宅ローン借入れ金利だったり、市場金利(金融機関同士が取引をする際に適用する金利)、政策金利(中央銀行が景気や物価の安定など金融政策上の目的のために適用する金利)などさまざまなものがあります。

これら金利が変動すると、株価や債券価格、為替レートなどに大きな影響を与えるため、金利の知識を学ぶことは、投資の判断材料が増えることにつながります。ただし、金利はさまざまな要因によって変動するため、専門家でもその変動要因を精緻に分析することは難しいものです。

投資初心者の方は、どのような理由で金利は変動するのか、また、金利が変動することによって、一般的にどのような変化が起きるのかといった基礎知識を学ぶことから始めてみましょう。

例えば、景気と金利の関係性には、一般的に下図のように関係があります。

金利と景気の関係の画像

景気が良いときは企業も設備投資や消費を増やすため、資金需要が高まります。多少高い金利であっても、企業側はお金を借りようとするため、お金を貸す側(銀行など)は金利を上げて、獲得する利息を増やそうとするのです。

反対に、景気が悪くなると投資や消費が減少し、資金需要も低下します。銀行などは、少しでもお金を借りてもらうために、金利を下げる傾向にあります。

必ずこの通りになるというわけではありませんが、基本的な構造を知っておくだけでも金利に関するニュースなどの情報を理解しやすくなるはずです。

また、金利が変動することによって、以下の投資対象商品に与える一般的な影響は下表のとおりです。

・株価
・債券価格
・為替レート
・不動産投資信託(REIT)

日本の金利変動が投資商品に与える一般的な影響の画像
こうした金利の基礎知識を学ぶことで、投資判断の精度が上がり、投資を楽しめるようにもなるでしょう。

投資初心者におすすめの勉強方法4選

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初めて投資にチャレンジする方は、4つの勉強方法がおすすめです。

・ウェブサイトで学ぶ
・YouTubeの動画で学ぶ
・書籍で学ぶ
・投資セミナーに参加する

それぞれの方法について解説します。

ウェブサイトで学ぶ

投資初心者が勉強を始めるにあたって、まずおすすめしたい勉強法が、ウェブサイトで学ぶ方法です。投資の基礎知識や詐欺・トラブルの予防法など、体系的に学べる情報がそろっています

金融庁ホームページ(外部サイト)
日本証券業協会ホームページ(外部サイト)
政府広報オンライン(外部サイト)

金融庁をはじめとした上記の公的機関には、専門サイトが用意されています。また、証券会社や銀行の公式サイトでも勉強できるため、ぜひ活用してみましょう。

YouTubeの動画で学ぶ

ウェブ動画、特にYouTube動画を用いた学習は、初心者が投資を理解しやすい学習方法のひとつです。YouTubeでは、金融の専門家による初心者向け解説や、金融庁などの信頼できる機関が投稿している動画があるためです。

このほかにも、動画学習には次の様なメリットがあります。

・無料で学べる
・隙間時間や短期間で学べる
・絵や文字、音と併せて学べるため理解しやすい
・停止や巻き戻し機能を使い、内容が理解できるまで見られる

しかし、情報の質にばらつきがあることには注意しましょう。「絶対にもうかる」などの誇大な主張に注意し、信頼できる情報源を選択することが重要です。

書籍で学ぶ

投資に関する書籍は、初心者向けから専門書まで幅広い種類が提供されているため、次のようなメリットがあります。

・体系的に知識を得られる:投資の基礎から順を追って学習できる
・自分のペースで学習できる:理解できるまで繰り返し読める
・図表を用いた視覚的な理解:複雑な概念を図や表など視覚的に見て理解できる
・信頼性の高い情報源:出版社による校正・校閲(書籍内の表現やデータに誤りがないかを確認すること)を経ているため、信頼性が高い。

一方で、次のようなデメリットもあります

・有料の場合が多い:読み放題サービスなどを利用して無料で読める場合もあるが、発売日が新しい書籍は対応していない場合もある
・情報更新が遅れる:市場の変化や制度改正に対し、ウェブ サイトより最新情報の反映が遅くなりがち
・理解度には個人差がある:「わかりやすい」と感じるかどうかは、読者の知識レベルや好みで分かれてしまう

注意すべき点は、ウェブサイトや動画学習と同じく、複数の情報源を比較することです。同じ作者や出版社の書籍ばかりを読んでいると情報が偏る恐れもあります。主張が異なる書籍を読んで、自分の中の検討材料を増やすように学習しましょう。

投資セミナーに参加する

投資セミナーは基礎知識を身に付け、より実践的な知識を得たい方におすすめの学習方法です。

・専門家から直接学べる:金融のプロフェッショナルの経験に即した知見を得られる
・情報の即時性:市場の最新動向や制度変更に関する最新情報を入手できる
・質問できる:疑問点をその場で質問し、即座に回答を得られる
・他の参加者と交流できる:同じ興味を持つ参加者と交流し、情報交換ができる

一方で、次のようなデメリットも考慮しなければいけません。

・開催日時が決まっている:日時が指定されているため、予定を調整しなければならない
・情報の偏り:自身の商品販売(情報商材など)を目的としたセミナーの場合がある
・期待していた内容と異なる可能性:参加前の情報だけでは聞きたい話がされるかわからない場合がある

セミナーを選ぶ際は、主催者の信頼性や講師の経歴、セミナー目的を確認することが重要です。参加したセミナーが特定の投資商品や戦略を過度に推奨したり否定したりする内容であった場合、参加費用や時間を無駄にしてしまう可能性があります。

セミナーの内容をうのみにするのではなく、常に批判的な目で情報を評価する姿勢が大切です。異なる見解を持つ複数のセミナーに参加し、多角的な視点を養うことで、より深く投資に関する知識を身に付けられるでしょう。

まだ投資を始めていない場合は、実践も勉強法のひとつ


投資に関する知識を学んだ後は、次の3ステップに沿って実際に投資を行い、学びを深めていくことがおすすめです。

・少額から株式などを保有してみる
・保有した株の値動きをチェックする
・自分なりに値動きの理由を考える

それぞれ解説していきましょう。

少額から株式などを保有してみる

投資の知識を確かめるには、実際に金融商品を保有することが効果的です。特に少額で始める場合、リスクを抑えて投資の流れを学べるため、次の3ステップに沿って投資を始めてみましょう。

1.証券口座を開設する(ネット証券ならスマホからでも開設可能です)

2.少額で金融商品を購入してみる
・投資信託
・1株から買える株式
・ETF(複数企業の株式を少量ずつまとめて購入できる商品)
上記3種は少額購入できるだけでなく、分散投資によるリスク対策も取りやすいです。

3.NISAのように税制優遇措置のある制度を使って購入する

これらの流れを踏むことで少額投資を始められますが、株価の変動などにより損失が出る可能性はゼロではありません。しかし、少額から始めることで失敗しても大きな損失を被らずに、投資の経験を得られるため、ぜひ試してみてください。

保有した株の値動きをチェックする

株などの金融商品を購入したら、株の値動きをチェックしてみましょう。投資初心者の方は、値動きを定期的にチェックする習慣を身に付けていきましょう。

例えば市場が終了する夕方(15時30分以降)に1回だけチェックするだけでも良いです。株の値動きをチェックする習慣が持てないと、放置することにつながってしまい、気づいたら大きな損失を被ってしまっているという事態も起きかねません。

株価の確認は、証券会社のウェブサイトやアプリ、Yahoo!ファイナンスなどの金融サイトを活用すれば、リアルタイムで確認できます。

WEB版Yahoo!ファイナンストップページ
・Yahoo!ファイナンスアプリダウンロードページ(iOSAndroid)(外部サイト)

自分なりに値動きの理由を考える

株価の値動きには必ず理由があります。変動した理由を自分なりに考えることで、投資への理解をより深められるでしょう。初心者の方が値動きの理由を考えるには、次の方法がおすすめです。

・経済ニュースを確認する
経済ニュースではわかりやすく値動きの原因を解説しているため、初心者でも値動きの理由を掴みやすいです。

・企業の動きを確認する
新商品の発表や他社との提携など、どんな要因が株価に影響を与えるかが理解しやすくなります。

・自分なりに分析してみる
「新しいサービスが好評なため株価が上がったのでは?」といった分析を行い、実際の動向と比べることで分析力が身に付きます。

このように値動きの理由を考える習慣をつけることで、投資に関する理解が着実に深まっていきます。毎日少しずつで良いので値動きの理由を分析し、実践的な投資を学んでいきましょう。

投資の知識を学んだら実践してみよう


投資は勉強と実践を並行することで、より学びが深まります。まだ投資を始めていない方は、少額で良いので、金融商品を購入してみましょう。実際に購入することで、実感を持ちながら資産運用ができますし、勉強しただけでは感じなかった新たな疑問を調べる機会も生まれます。

そうして経験を積む内に、興味が出てきたものから学習しても問題ありません。まずは実践を通して投資を楽しみつつ、徐々に知識を深めることから始めていきましょう。

投資についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
投資とは何か:お金を増やす仕組みの解説
株を始める前に知っておくべきこと
配当(インカムゲイン)とは何か:メリット・デメリット
投資資金と貯金のバランス
投資のリスクとリターン:バランスの重要性

  • プロフィール

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    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

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